上京民商ニュース 2016年10月10日号

第3回「商いカフェ」(9月30日)
第3回「商いカフェ」(9月30日)

ネット!見つけられる機会・可能性広がる

増えるウェブでの取引

花屋さん、刺繍屋さん、情報システムコンサルを囲んで

9月30日、商売に刺激をと交流を続けてきた「商いカフェ」第3回目が開催され、17人の事業者や後継者などが参加しました。今回は、インターネットは何が出来るか、何が出来ないかが中心テーマです。

現在ホームページを開設してビジネスを進める中村刺繍さん、花うさぎさんの話やインターネットビジネスに詳しい綾部さん(左京民商会員)にも加わっていただき、今のウェブビジネスについて話し合いました。

増えるネットでの取引

まずホームページを開設している2人の会員さんが報告。それぞれウェブ開設して10年、15年となります。

花うさぎさんは「最初はお客さんからの引き合い・反応は少なかったが、最近ではスマホを持ってきて、この花をくださいというお客さんや神戸・大阪からもホームページで注文がきます」と言います。

中村刺繍さんは「ホームページをとおして刺繍キットの注文、刺繍教室の受け付けも行っていて、全国各地から申し込みが来るようになった」とマイ事業を紹介しました。

店舗あってのウェブ発信は安心感あり

インターネット関連の仕事をされている綾部さんは、お二方のホームページを見ての感想から、話を始めました。

「店舗があってのウェブでの発信は安心感がある」「最近の若い人はスマホで見る人が増えている」と平成22年から急上昇する情報通信機器の普及状況のグラフを見せながら話を続けました。「短い言葉で見たいことが存在していることが大事」「写真が鮮明、きれいな写真は価値がある」などネットで情報発信する上でのヒントも紹介されました。

見つけられる機会と可能性が広がった

そして(インターネットの普及で)「見つけられる機会と可能性が広がった」「千人にひとりでも分母が1000万人なら巨大なニーズになる」「情報を出す、気づかれる、見つけられるよう、続けることが大事」とビジネスチャンスになることが強調されました。

そしてネット情報を出す上で「どこを見たらいいのか迷わなくて済む情報がそこにあること」「自分なりに表現を考えたりすることが大事」今すぐホームページを開設できなくても「日常の中で気づいたこと、思ったことを記録することは後で役に立つ」などのアドバイスもありました。

自分を出すこと、プロセスを売ること、ストーリーを書いてみることを続ければ、見る人が見てくれるとキッカケがつかめることもある。自分の打ち出している情報にないものはなんだろうと考えることが大事と話されました。

これからのビジネス、気軽に話合う

染色補正業者、レンタル着物、印刷業、縫製業、糸繰り、中古車販売、パン小売など参加者からは「エンドユーザーさんとの直接取引はない」と職人さんらしい現状報告や「本業以外に小物をネット販売したい」などの夢も語られました。またこれまでの人生、仕事の歴史を語った人も。

会場の喫茶店主は「コーヒー豆メーカーが都道府県に各一軒しかおろさないコーヒー豆を扱っている、なんべんも豆の調合をしてスペシャリティ豆のブレンドのコーヒーを造れるようになりメーカーに認められた結果だ」と話しました。

時代の変化についていこう

ネット販売にトラブルはないのかと言う質問も出ました。便利なものの影には、それに反する闇がある。むやみに便利さに飛びつくのは危険だということも出されました。

これからの事業先行き、どうしたら仕事を伸ばせるか、考え悩む人が率直に話し合うことでヒントがあるかも、集まって話し合うことを続けていこうと話し合い散会しました。

次回の商いカフェ、読者の皆さんからのこんな話が聞きたいと言う要望もお待ちしています。


「納税の猶予」上京税務署が認めた!

昨年夏以来、上京税務署の売掛金差押で事業継続に危機感を持っていたIさんは民商の応援で繰り返し抗議や交渉をしてきました。

今年2月には、納税の猶予申請を行ないました。「追加の書類が出ていない、今日の4時までに持ってこなければ取り下げたものとみなす」と散々、税務署には脅かされました。その脅かし、売掛金差し押さえるという殺し文句にも、「税務署は商売をつぶす気か」と食い下がり、納税の猶予の書類提出を完了しこのほど納税の猶予を許可するとの通知が届きました。

これで、今年12月末までは、毎月4万円払うことで、納税が猶予されます。まだ100万円ちかく滞納税金がありますが、中小業者の営業権・生存権を守ることを求めて、分割での納税を続け、来年1月以降も税務署に認めさせることを求めていきます。

民商の仲間の応援が無ければ、売掛金差押で事業がとっくにつぶされていたとIさん。中小業者の営業暮らしを守る民商の運動はさらに続きます。